世の中と結びついた、
深い知識と思考力を。
自修館では、全学年で探究の授業を週に1~2時間設け、英語の授業も標準時間よりも多く設定しています。
また、身近な例や体験を通して学問への興味を見つけ、仲間と協力しながら学んでいく授業を心掛けることで、
学びの柱である「探究」「グローバルマインド」「EQ」を育むカリキュラムを実践しています。
なお、数学・英語・理科では早期から分野ごとの学習を行うことで
生徒の興味関心に合わせた主体的な学びを引き出しています。
前期課程(1〜3年)
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1年生
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2年生
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3年生
後期課程(4〜6年)
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4年生
☆AEは英語コミュニケーションⅠの一部
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5年生
※学校設定科目 ☆AEは英語コミュニケーションⅡの一部
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6年生
※学校設定科目 ☆AEは英語コミュニケーションⅢの一部
英語
「study(自主的に研究し、体系的に学ぶ)」and「learn(学習・観察・経験を通して知る、身につける)」
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ネイティブ教員の授業も交えながら、コミュニケーション能力、論理力、他文化・多様性の理解度、実践的英会話力を高め、広い視野を養います。
前期課程:「楽しく」学ぶ
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パターンプラクティスに加えて、質の高い英文の暗唱コンテストを実施。
よく聞き、たくさん話すことで、英語向きの耳と発音能力を鍛えます。 後期課程:「正しく」学ぶ
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自らの英語を添削し、正しく運用する能力を育成。最終目標は英語の自己学習能力の習得です。
5年生から取り入れる大学入試問題でも、筆者の生きた思想が流れる良質の教材を選びます。
6年間の英語教育
1〜2年生
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レシテーション(暗唱)コンテスト
パターンプラクティスに加えて、質の高い英文の暗唱コンテストを実施。
よく聞き、たくさん話すことで、英語向きの耳と発音能力を鍛えます。 3〜4年生
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探究・他文化理解プレゼンテーションコンテスト
自分の「探究」のテーマについて3分程度の文章にまとめ、参考資料やスライドショーなどを交えて英語で発表。4年生は「探究修論」の概要を英語でスピーチします。
5年生
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長文の要点把握力を強化
英文を聞く、読むのほか、文章の要点を素早くつかむ練習。
また、海外フィールドワークによって異文化への関心やコミュニケーションへの意欲を高めます。 6年生
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志望校の入試傾向に応じた総仕上げ
近年の入試は、論説文などが問題に使われる傾向があります。
高度で複雑な内容の文章を素早く、深く理解する能力を、繰り返して身につけます。
関連行事・学習
生徒の好奇心を生かした授業授業では生徒との対話を大切にしています。生徒の「わからない」に対しては言葉を変えて説明したり、踏み込んだ質問があれば少し先の範囲も交えて解説したり。生徒の「なぜ?」という好奇心を活かした授業になるよう心掛けています。
また、学年対抗の英単語テストを実施するなど、ゲーム感覚で楽しみながら知識を身につけられるような取り組みも。英語に対して苦手意識を持つのではなく、コミュニケーションツールとして英語を学ぶことで世界中の人と協働できる人になってほしいと思っています。小野 琴美先生
国語
「文化(先人の築いた世界)」「思考(論理を構築する力)」「こころ(豊かな感性の源泉)」そして「表現(他者と関わり自己を知る)」
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ことばに秘められた文化や精神を学ぶ国語の授業。独自の推薦図書選定により、読書の習慣づけも行います。
前期課程:基礎の完成と
学習習慣の定着-
生徒の考え方や感じ方を重視し、興味を喚起する授業。古典については「論語」「百人一首」などの暗誦を通じて文化的な素養を養います。
後期課程:作者の心に迫る
高度な読解-
現代文では、背景となるテーマや近現代思想の流れを踏まえて読解。古典でも背景知識を学習し、確かな文法と語彙に支えられた正確な読解力を養います。
自分らしい感想を持てる人へ国語科の教員は一人ひとり得意な分野や好きな分野を持っているので、同じ作品でも教員によって解読の観点が異なります。一つの正解を求めることも時には必要ですが、生徒には作品を通して自由に感想を持ち、それを共有する楽しさを知ってほしいと考えています。また、コミュニケーションを支える”言語”を学ぶ教科として、物事を正しく理解し、的確に表現しながら、古典を通して人々の知恵や心情を深く感じられるようなサポートを行っていきたいです。あと個人的には、「源氏物語」を百年後も千年後も読み継いでいってもらえると嬉しいですね。
田代 千智先生
数学
「かく」×「考える」×「表現する」=「数学力」
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情報を正しく読み取り、論理的に考え、問題解決の糸口を見出す。実社会でも応用のきく「数学的思考力」を身につけます。
1〜2年生
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計算・思考の基本を養う
基礎体力となる計算力、見通しを立てて考える思考力、図表を用いた問題解決力を養います。
3〜4年生
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思考を形にする表現力へ
計算力や思考力をさらに練り上げ、解答を導き出す表現力を磨きます。
5〜6年生
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進路につながる応用力へ
定義や定理など本質的な知識を応用・発展につなげるとともに、 それぞれの進路実現を踏まえて思考力を磨きます。
日常生活に、数学的な思考力を自修館の数学では「別解」を大切にしています。模範解答と違う解法の生徒に対しても、否定せずにまずはその解法で解けるかどうかをいっしょに考え、良い部分と悪い部分を検討し、その生徒に合った解き方を共有します。「この解き方でないといけない」という堅い考えではなく「解く方法は色々あるけどこれが一番スマートだ」という考え方を身につけることで、日常生活のさまざまな場面での対応の仕方も変わってきます。未知の問題に対して、まずは順序立てて考え、それをまとめてから周囲と協働してよりよい解決方法を導き出せる人になってほしいです。
村田 靖治先生
理科
「気づく」「考える」「表現する」を伸ばします。
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身近なものや現象への疑問から始まり、実験・観察による考察、さらに高度な理論の習得へ。6年間で、一生の指針となる探究心を育てます。
前期課程:興味から探究心へ
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「好き」や「楽しい」を重視し、多くの実験・観察を通して科学的な目を育成。徐々に高度な、専門的な内容に移行することで関心分野への探究心を喚起します。
後期課程:考察から表現力へ
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専門分野を選択し、今後の進路を視野に入れた専門性の高い内容に、実験で得た考察を深め、現象を理論的に説明する表現力も養います。
生徒の”声”を引き出す、自由な環境づくり作業に集中できる環境、対話を通してアイデアが湧きやすい環境づくりを大切にしています。授業開始直後には全員で教科書を読む「授業内予習」を行い、生徒が感じた疑問点をクラス内で共有。それらを考慮した授業を行うことで授業への興味が湧いていきます。他にもディベートで自分とは異なる意見にも向き合ったり、席を自由にすることで級友や教員へ相談しやすくなるようにしたり、長い作業を行うときはBGMを流したり、生徒が楽しめるような工夫を実践しています。また、生徒以上に私が授業を楽しむことも、生徒の主体性を引き出す大切な心掛けだと考えています。
渡辺 一樹先生
社会
「世界と自分」「過去と自分」「市民社会と自分」
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世の中と自分を結ぶ3つの関係を論点とし、社会の一員としての責任ある意識を育て、生涯を通じて学び続ける態度を養います。
前期課程:「調べ学習」で
探究心を培う-
調べ学習を中心に授業を進め、自ら課題を見出し、因果関係を踏まえて論理を 構成する力を養います。
後期課程:社会への
問題意識を養う-
近年の入試で問われるのは知識量ではなく、社会科学への問題意識。倫理・政経を必修科目とし、多くの思想に触れて価値評価の基準を形成するとともに、時事問題を主体的に考える能力を鍛えます。
授業を土台に、思考を広げられる力今の生徒たちはこちらが提示した問いに「これは正解ですか?」と安心を求める傾向が強いです。もちろん、その気持ちも理解できますが、そこからどのように脱却していくかが鍵だと考えています。私たち教員の話をゴールと捉えるのではなく、学んだ知識を土台に物事の真相や価値、在り方を探りながらさまざまに結びつけて考えられるようになることが生徒たちの目指すべき姿です。そのために、授業を授業の中で完結させるのではなく、さまざまな取り組みに転用していけるような汎用的な力の育成を期待して、日々生徒と向き合っています。
北澄 拓央先生
芸術
生涯を通して芸術を楽しむ姿勢を。
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技術の習得はもちろん、生涯を通した制作や鑑賞の楽しみ方が身につく指導を心がけています。
音楽
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合唱コンクールを一つの目標に、上級生の歌声を聴いてモチベーションを高めつつ練習。5年次には修了演奏会を行います。
芸術
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「見つめる」をテーマに、自画像や粘土頭像制作など、学年ごとの課題に取り組みます。5年次には自由制作で自らの芸術性を表現します。
弦楽器から、音を楽しむ心を醸成自修館ではフォークギターやバイオリン、ウクレレなどさまざまな弦楽器を扱います。数種類の弦楽器を練習することで楽器の構造を具体的に理解することができ、演奏表現の幅が広がっていきます。授業で初めて弦楽器に触れるという生徒が多いため、一人ひとり丁寧に見ながら具体的に指導するように心がけていますが、一番の目的は、歌ったり楽器を演奏することを楽しいと感じてもらうことなので、声掛けのタイミングは生徒の好奇心や楽しむ心を邪魔しないよう適切なタイミングで行うよう注意しています。卒業後も音楽に触れる機会をもってくれていたら嬉しいです。
渡辺 雅彦先生